実はメッセージ性の深い絵本
子供の頃に大人から読んでもらった絵本はたくさんあっても意外と内容が抜けてしまっていることが多いです。
大人になって手にとって読むととても感銘を受けるということも少なくありません。
絵本にはとてもたくさんのメッセージが込められていますし、心に響くものが多いです。
そこでおすすめしたいのが大人になってから絵本を読み返すことです。
ここでは大人になって読み返してほしい絵本を4つ紹介していきます。
いつまでも、鰐
「いつまでも、鰐」は大人向けの児童文学の走りともなったレオポルド・ジョヴォーの絵本は子どもだけでなく大人が読んでも感銘を受けるものが多いです。
そのような本の中でもこのいつまでも、鰐という本は動物の弱肉強食の世界がリアルに描かれている作品です。
シンプルでリアルな世界観の話は、読んでいると生きていくことの大変さを感じることができますし、ページをめくるたびに色々な感情が込み上げてきます。
子供の時には感じることのできなかった感覚を大人になった今だからこそ感じられる作品でもあります。
ぜひ大人になってから読み返して子供の頃とは違った角度から絵本の内容を読み深めてみましょう。
忠犬ハチ公の話
日本のみならず世界中で有名な「忠犬ハチ公」の物語を、子供でもわかりやすくイラストにして仕上げた絵本作品です。
大人でも泣けてしまうハチ公の姿を、絵本にしてはややリアルタッチのイラストで描くことで、実際にハチ公をみているような感覚になります。
なんとなく聞いたことがあるという人なら、ぜひこのハチ公の話を読んで、ひたむきに飼い主を待ち続けるハチ公の姿に心打たれてみてはいかがでしょうか。
子供だけではなく大人も十分楽しめる絵本で、思わずハチ公のような犬を飼って可愛がってあげたくなるでしょう。
私もこの絵本を読んでハチ公のモデルである秋田犬を飼いたくなったことがあります。ですが毎日かかる食費、病気やケガになった時の保険、お散歩など色々な理由で諦めてしまったことがあるので、もしまたこの本を読むときが来るまでに色々な環境を整えてハチ公のようなわんちゃんを飼いたいなと思います。最近は安い動物保険も多いみたいなので…(PS保険 – 犬や猫の保険)
銀河鉄道の夜
銀河鉄道の夜は、宮沢賢治の作品の中でも最も有名と言える作品のひとつです。
児童文学としても有名であるために絵本として読むだけでなく、小学生や中学生になってから読んだという人も少なくありません。
絵本で読み返すと当時読んだ感覚を思い出すのはもちろんですが、装丁や凝った絵の技法にも注目をして楽しむことができます。
子供の時とは違った別の感情が色々と出てくる作品です。
味がある。
これはイラストレーターのマメイケダさんが描いた食べることに特化した作品です。
子供の頃に読んだ作品とは少し違ったタイプの絵本ですし、イラストとして出てくるものもビールやエナジードリンクといったもので大人の方が馴染みのあるものが多く出てきます。
イラストを見ているだけでも楽しめますが、イラストに添えられた雑感がとても面白くて一喜一憂することができます。
共感できる内容は子供の頃にはあまり楽しめないものであり、大人だからこそ感じられる感情も少なくありません。
大人のための絵本とも言える1冊です。